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KRAFTWERK vs YMO



Kraftwerk[R:R.Hutter]
Yellow Magic Orchestra[R:R.Sakamoto/Y:Y.Takahashi]
Ryuichi Sakamoto, Rulf Hutter, Yukihiro Takahashi
RS, RH, YT
シンプルこそ最大の武器

初めての日本の印象はどうですか。
東京は大都市だから、公害で空気がもっと汚れてると思ったけど、それほどでもないのでビックリしています。わたしたちはタバコを吸わないので、とても敏感なんです。
これでもよくなってるのかなあ?
アメリカに比べたら素晴しいものですよ。アメリカには10日といられないですね。
ぼくたちは去年ワールド・ツアーでハンブルグへ行ったけど、ドイツはとてもきれいだったね。
そう、ハンブルグはとくにきれいですよ。わたしたちはデュッセルドルフに住んでますが、ここはドイツ国内でも最も日本人が多いところなんです。日本の企業が集中してますからね。そう、よく日本食を食べますよ。
機材は、まあ世界中同じようなものなんでしょうけど、ぜひクラフワークのスタジオでの仕事ぶりを見てみたいなあ。
大スペクタクルってわけではないですよ。きわめて原始的なんです。ほとんどの曲は6チャンネルで録っているし......。何かひとつ、ビシッとしたものを決めてそれをやるっていうのではなく、あらゆることが起こる可能性をたえず持たせているだけです。人との会話の中や、音楽に関係ないことから多くのことが生まれてくるようです。
ぼくたちと同じだ。
新しい音楽を見つけるためには、それなりの努力が必要になってきますね。
ライヴ・ステージで、シークェンサーはどれぐらい使うの?
「モデル」とか「ショールーム・ダミー」はマニュアルですが、その他はほとんどの曲にシークェンサーを使っています。デジタル・シークェンサーとか、ローランドの......
MC−8でしょ。
そのとおり。
聴いててわかったよ。テープによるカラオケなのか、ステージでライヴでやっていたのかどうかはわからなかったけど。
両方使ってます。ときには同時にね。

Ryuichi Sakamoto, Rulf Hutter
RS and RH
その場合、テープに入っているカラオケとステージ上のシークェンサーとシンクロさせるにはそうしたらいいの?テープにシンクロのシグナルが入っているのかい?
もちろん。グループ全体がシンクロされています。わたしたちのスタジオと同様、自由にシンクロしたりはずしたりスイッチできるようになっているんです。
ということは、シンクロからマニュアルに自由に切り換えることができるわけかあ。参考になりました。
複雑ですからね。絶対的解決法を見つけるのは容易ではありません。わたしたちの場合も、何年もかけてシンプルにしてきましたからね。ときには既成品を取り付けた方が簡単なこともあります。以前にスタジオでそうだったんですが、機材から機材へワイヤーで接続したりしましてね。でもツアーのときに、これを2日間かけて作り直すことになりました。
 そしてよりシンプルにするため過去3年間いろいろと工夫したんです。次回来日するときには、よりシンプルになっているでしょう。現在、ドイツには高性能な小型のデジタル・シークェンサーが出ているんです。それに、いろいろなモデル・タイプもある。アナログ・シークェンサーもね。
ぼくたちも段々シンプルになってきているよ。パーカッションの人が使っていたリズム・ボックスは手製なんですか?
はい。手製ですが、昔のリズム・ボックスからとったものもあります。たとえば、このリズム・ボックスからはこのサウンド、あのリズム・ボックスからはあのサウンド、という具合ですね。曲によっては、バス・ドラムとかスネアーの音色を変えたり、フィルターしたりもできるんです。とてもシンプルな機巧ですよ。
その音色ってメモリーしてあるの?
いいえ。アナログです。わたしたちのためにドイツの友人たちが、デジタル方式を開発中なんですが......。アメリカにはモデルがありますが、それは本物のドラムスのイミテーションであって、自分で自由にプログラムできないんですよ。わたしたちは自由にプログラムできるものが欲しいのです。あらかじめ決められたものではやりたくありません。工場で作られたものはすぐに飽きてしまう。第一、生産者側はわたしたちが欲しいものを知って製造しているわけではありませんからね。

To be continued.....


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