M vs M.TSUCHIYA(IPPU-DO) 2
![]() M(R.Scott) |
|
M具体的にミュージカルとか、今特にこういう映画を作りたいとかありますか? Rミュージカルは以前に書いたことがあるが、まだ誰にも使われていない。それと、ハンガリー人の友人がある映画のアイディアを持っていて、それはもう台本は書いてあるんですが、プロデュースは私がすることになりそうだ。日本をプロモーションした後、オーストラリアに行くんですが、現在このツアーのドキュメンタリーを撮っている最中なんです。 M僕自身「一風堂」というバンドをやっていて、ビデオとかフィルム・アートにはすごく興味を持っているんです。例えばステージで、自分達の曲のイメージに合ったビデオとか、逆にフィルムのイメージに合った曲とかを演奏したりとか......テレビ・カメラを何台もステージ上において、実際ライブをやるんです。確か彼もファクターというグループを持っているという話ですが、それはどういったコンサートをしているんですか? R実際そのグループでのコンサートはまだやっていません。アイディアは沢山あるのですが、具体的にはなっていないのです。ステージでやるとしたら、とてもドラマチックな感じで表現するつもりでいます。 MMのレコードを聴いていると、ドラマ性とか音的空間みたいなものをすごく感じるんですが、それはやはり作業の途中で意識しますか? R当然、意識します。その空間というのは、この音楽全体の基本的な一つの課題じゃないかと思うんですが。...... M具体的に言えば、ストリングスとかブラスとかのアレンジメントが実にいいんですよね。その辺は、音楽学校とかで勉強したんですか? Rシンセサイザーを使っているものでのアレンジは、オーリー・バダルというフランス系ナイジェリア人と一緒にやりました。オーケストラの方は、ジェームス・ボンド・ムービーの音楽担当者がね。... M自分でプレイしているシンセサイザーのメーカーは? R比較的安いやつばかり使っています。普通の人が習う段階で使うようなものを。...なぜ、そういうものばかり使ったかと言うと、要するにシンセサイザーのしゃれです。 M日本の製品についてはどうですか? Rコルグとかヤマハのを見ましたが、ミニ・ムーグがとてもすばらしいと思いました。 |
![]() M.Tsuchiya |
|
M今回のMのレコードは、何て言っていいか圧倒的に音が違うのね。表現しがたく気持ちいい音なんだけど、その辺は秘密があるのかな?録音方法とか、特に注意したことなんか、教えられる範囲で教えて下さい。 Rもう少し具体的に、どういうふうに感じたのですか。 Mウーン、楽器の一つ一つの音像がハッキリしていて、音そのものは沢山あるんだけど、お互いに干渉し合ってないというような。...... Rおそらく、アレンジとミックスの段階で、そうなったんじゃないかと思う。特にミックスでは、一つ一つの楽器をそれぞれ違ったように手を加えた。 Mリミッターとかエコーは何を使っていますか。 Rほとんどドイツ製のを使いました。E.M.T.とか...。勿論、そういった音は偶然出て来た訳ではないが...。私が間違ってスタジオにいただけだ。ステキな事故だった。 M映画の監督では誰が好きですか? Rコッポラ、トリュフォー、フェリーニ。...... M若い頃、スパイ活動みたいなことをやっていたというのは本当ですか? Rこういった音楽活動に入る前にやっていました。...まだ今でも、自分の側じゃない方のスパイをやっています。 M日本でもこの間、自衛隊の機密漏洩事件というのがああって...。ソ連のスパイが日本にいて、ああいう事っていうのは、やっぱり、ああいう事件があって発覚した訳で、映画の中でしか知らなかった事が現実にあるんだなって感じたんだけど...。そういう事って、やっぱりイギリスとかフランスとかでもあるんですか? Rむこうでは、それはもっと現実的だと思います。勿論映画とかのフィクションではなくて、政治、工業、そしてロックンロールの世界でもスパイ活動は行われているし...。具体的に言えば、最近パリでもアメリカのウォーター・ゲイトに近いような事件があったし、実際公表されているのは非常に少ないけれども、1つ発覚したらあと99は同じケースがあると考えてもいいんじゃないでしょうか。政治的な権力で隠されたまま表面化しないものも多いと思う。 |
| インタビュー後ビデオ撮りということで居残りを命ぜられた土屋さん。...ところで撮影隊の方は一向に現れず、で、急遽抜擢されたのが次の取材のカメラの人...有無を言わさずアクト1は開始された。土屋さんの役は、なぜか税関員。...帽子を被せられたり、タイを交換させられたりとか...灰皿の吸いがらまで気を配り演出するディレクターMであった。 |
|
激談シリーズ−日英ポップ・ミュージック対談 「PLAYER」1980年6月号掲載 |