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〜Barbieの巻〜

 世界中から愛されている、アメリカ製の人形の名前がタイトルのこの歌。同じ名で呼びかけられてるヒロインは、映画女優です。「Barbie」という名前は、彼女が国際的な人気を誇るアメリカ(ハリウッド)の女優だということを暗示しているのですね。

 ちなみに「人形」の意味のフランス語、 poupee は、俗語だと「若くて美しい(しばしばオツムの弱い)娘」を意味しますから、どちらかと言うと彼女、セックスシンボルにはなれても、決して知性派と呼んではもらえないタイプの女優さんなのかも知れません。

 さて、映画という虚構の世界の中で「銀幕の女神」として、人々の羨望と賞賛を集めているヒロインですが、その実生活は残念ながら、幸福とは言えませんでした。恋人が去ってしまった事に深く絶望し、自分の人生が間違いだったのだと信じ込んで、ついに自ら命を絶ってしまうのです…。

 Barbieという名は、そんな彼女の死をいささかショッキングな形で紹介する言葉でもあります。Cメロの最初のフレーズBarbie, tu dors は、「バービー、あなたは眠る」の意味で、発音は「バービテュドール」。
 ところが、同じメロディーがリフレインされる箇所では、この発音、語尾が少しだけ変わって「バービテュリック」になっちゃうんですよ。 barbiturique って言うのは、ヴェロナールに代表される、「バルビツール酸系睡眠薬」の事です。

 歌詞の中に「映画」関係の縁語が頻出しているため、「la vie vraie」を「オフ・スクリーンの人生」と訳してみましたが、これはやりすぎかも知れません。直訳は「実生活」または「本当の人生」です。
 ちなみに「バービー」の恋人を「GIジョー」とかじゃなく、「カウ・ボーイ」に設定しているのは、これも映画の縁語だから。「カムバック」が「もう望めない」って言ったら、やっぱり「シェーン」でしょ(笑)?


all translation and text was kindly provided
by
don-chan