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〜Je Casse Tout...の巻 その3〜

 第4パラグラフの Oradour は「破壊」の縁語そのものが、「破壊」された例。これは、正確には「オラドゥール・シュル・グラーヌ」と言い、フランス中西部の小村の名前です。この村は第2次世界大戦中、ドイツ軍によって全住民が虐殺された事で歴史にその名を留めました。

 第5パラグラフの tout foutre en l'air は、慣用句「すべてを放り出す」。でも、このフレーズを文字通りに解釈すると、「すべてを宙に浮かせる」となります。パラグラフ前半で「私には翼がない」と強調しているのは、オチとしてこの「破壊」の縁語を使用するためなんですね。

 最終パラグラフの最終行、 De faire la bombe, attention je tombe は、直訳「(私が死ぬほどやりたいのは)どんちゃん騒ぎをする事。気をつけて、私が襲いかかるわ」。ところが faire la bombe(どんちゃん騒ぎをする)も tomber(襲いかかる)も俗語で、元々は「爆弾を作る」と「落ちる」の意味。故に、俗語表現を知らない人にとっては「爆弾が作りたくて、自ら爆弾として降ってくる」という、何ともシュールな(つまり、意味が破壊された)表現に聞こえるわけです。

 さて、今回の訳ですが、原詞のテキストはシングル盤の歌詞カードを採用しました。この曲はアルバム「Pop model」と「Peste of」にも収録されていますが、何故か両方とも、歌詞カードが実際の歌とは違うんですネ。元々フランスのレコード会社は、結構そういうところがアバウトなんですけど、この歌に限っては、まさかとは思いますが、歌詞カードまでわざと「破壊」しているのかも知れません(笑)。

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all translation and text was kindly provided
by
don-chan