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〜Je Casse Tout...の巻〜

 「私は自分が触れた物をことごとく壊してしまう」という原題にふさわしく、「破壊」の縁語が多用されているこの歌。原詞はさらに趣向を凝らし、縁語の登場箇所でわざと文意を曲解したり、文法を誤用したりしています。つまり、「破壊」の縁語で、歌詞そのものを「破壊」しているんですよ!(笑)

 第1パラグラフの Dans les halls de gare je les laisse pour mortes は、典型的な曲解の例。直訳すると、「駅のコンコースに私はそれらを死んだ物として捨て去る」になります。「それら」というのは直前の「悲劇の見えてるラブストーリー」を指しますから、ここでは「駅での待ち合わせをすっぽかして恋人を振る」っていうニュアンスでしょうね。

 ところが、直後に「テロリストのお株奪うのよ」、なるフレーズが登場する事により、先ほどの文は、「駅に時限爆弾をしかけて無差別殺人を企てる」と全く別の連想を強いられてしまうのです。これは、「死んだ物として捨て去る」に相当する laisse pour mortes が、「複数の死のために置き去りにする」とも読めなくはない事に引っかけています。

ここは直訳しても意味がないので、「待ち合わせをすっぽかす」→「ヒジ鉄を食らわす」に、「時限爆弾をしかける」→「火炎ビンを投げつける」に、それぞれ置き換えて訳しています。

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all translation and text was kindly provided
by
don-chan