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face A:
THE BOY FROM IPANEMA
face B:
SPIRAL STAIRCASE
後にソロ名義でリリースしたボサノバ風やフレンチ・ジャズ風の作品から、日本では「カフェ・ミュージック」の元祖として知られるISABELLE POWAGA。彼女は元々PASCAL MOIROUD(女性)、SYLVAIN FASY(男性)と3人組のグループとしてアンテナをスタート。グループの名前は、クラフトワークのアルバム「放射能」の収録曲からインスパイアされて名づけられたらしい。
このシングルはグループとしての彼女たちのデビュー曲。プロデュースは元ウルトラヴォックスのJOHN FOXXが担当している。ボサノバの定番曲「イパネマの娘」のカバーなのだが、独特の翳りあるシンセの音を通して原曲とは全く別の世界が展開される。元YMOの細野氏が、「ヨーロッパの音には我々に真似のできない、底知れぬ暗さや神秘性が内在する」というようなことを言っていたが、アンテナを含めてクレプスキュール・レーベルの音には当時ショックに近い新鮮さを感じたのを覚えている。
アートワークはクレプスキュールのアートディレクター的存在のBENOIT HENNEBERTによるもの。この人のフォントの使い方や構成・レイアウトには、本当に影響を受けた。今改めて手にとっても、アートワークもサウンドも色あせぬ新鮮さを保っていることに、改めて驚きを感じる1枚。